ぶろぐ

2019/10/29 09:02


ふぁあ、今日も良い天気♪
こんな日はたこちゃんと一緒に、ぼーっとして過ごすのがいいね。
たこちゃんの家(ツボ)に遊びに行こう!


「こんにちは!茶柱だよ?たこちゃん居る?」



あ、たこちゃんの友達のタコだ!……確か名前は『オクト』って言ってたような?

「おはよう、オクトくん?たこちゃんいる?」

…………?

言葉……通じないのかな?
尋ねてから十秒以上たってるけど……。
ま、いっか!このまま待とう。

……10分後。

「おはよう?オクト君?たこちゃんいる?」
怒ってるのかな?
……イカさんみたいに、墨を顔に掛けられないだけましだけど……。
もうすこし待ってみようかな。


……30分後。

「お、おはよう?お、オクト君?た、たこちゃんいる?」
やっぱり……言葉……通じないのかな?

「ぷ、ぷはぁ!いつまでそこで、待ってるのよ!ちゃーちゃん!?」



あれ?うしろにたこちゃんがいる?どうして?
「なんで?いつからそこにいたの?」

「いつって!?ずっとここに居たよ?周囲に擬態化してちゃーちゃんとオクトの様子をみてたの……。
二人とも動きが無さすぎて、逆に…ツボで…おもしろかったよ」

「……そうなんだ。てっきり家(ツボ)の中から出てくると思ってたよ!
ねぇ?今から遊びに行こうよ。たこちゃん」


「いいよ?何して遊ぶの?」


「え?海岸でボーっとしようよ!楽しいよ!きっと!」

「あ……うん。わかった」(いつものコース)


たこちゃんがこちらを振り返り尋ねてくる。

「ねぇ?この話ってオチあるのかな?」

オチ?落ち?

「え?落ちたら危ないよ!たこちゃん!」

「……」(いつも通り……話が通じない……だめだこりゃ!)

あ!昨日見た夢を思い出した。
たこちゃんに話してみよう!

「ねぇ?たこちゃん?昨日見た夢の中でもこんな空気だったよ?
まさか……正夢だったとは……」

「……」

たこちゃん?黙っちゃった。
あ!そうだ!たこちゃんに元気になってもらう!

「たこちゃん?占うよ!この中からどれか一枚引いて?」

「でた!茶柱うらない!……ね?ホントに大凶入れてないよね?今度こそ?」

おかしいんだよね?
わたし大凶入れた覚えないのに……いつも、たこちゃん大凶引くって。
でも今度こそ大丈夫!大吉!吉!中吉!小吉!しか入れてないから。大丈夫!

「うん!ちゃんと準備してきたから大丈夫だよ!安心して、たこちゃん!」

「……う、うん。そこまで言うなら……えいっ!」


たこちゃんは恐る恐る、占いの結果に目をやった。

「ふ、ふぁ?!……!!」


わたしは首をかしげて、たこちゃんに尋ねた。

「どうしたの?たこちゃん?大吉だった?」

「……い、いつもの結果だよ!見てよ!……大凶だよ!」

たこちゃんは落ち込んだ様子を見せた。

「たこちゃん!落ちたね!落ち有りだよ!」

「う、うるさい!話通じてんじゃんか!」


おしまい